2月16日

午前4時。眠れないのは昼寝をしたからだ。他人の夢の話ほどどうでもいい話題もないが、大和田俊が実家の墓のリサーチに来るという、ギリギリなくもない感じの夢を見た。今は誰も住んでいない父方の祖父母の家で知らないおばさんにたくさんのご飯を振る舞われている。親子丼の具だけ載った器の下にご飯を敷いた器があって、そこにケチャップで星が描いてあって、これは「輝きの米」なんだと言われた。すでに満腹だったのだが悪いので食べていると、奥から昔の叔父に似た感じの人が出てきて、挨拶をしながら食卓に裸の1万円札を置いて去っていった。迎えにきた父の車に乗って、そんな道はないのだが両側を牛舎に挟まれた狭い道を通って実家に帰る、という一連の出来事のあいだ、大和田俊がうちの墓のリサーチに来ているということが明示されないが文脈としてある感じがしていた。

 10年ほど前に祖母が亡くなって、その1年後に祖父も亡くなった。それぞれと最後に会ったときに、なぜか握手をしたのを覚えている。危篤というわけでもなくこれで最後だと思ってもいなかったので、手を握ったというよりたんに去り際に握手をしただけだった。その家には今は誰も住んでいない。小さい頃から手伝ったり周りで虫や蛙を探していた田んぼはまだ残っていて、実家では叔父が中心になって育てているそこの米を食べている。一人暮らしを始めて定期的に送ってもらっていたのだけど、炊いた米を冷凍するのが何か怖くて最近はパックのご飯を買って済ませることが増えた。

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カテゴリー: 日記