4月6日

 渋谷を過ぎると人が減ったのでパソコンを出して書き始めた。横浜駅から東横線に乗ったまま副都心線、さらに東武東上線に乗り入れて埼玉の志木駅で降りる。そこから徒歩で15分くらいで立教大の新座キャンパスに着くようだ。乗りっぱなしで済むのは楽だけど2時間くらいかかる。今年から3年間、学振の受入教員としてお世話になる江川隆男先生のところに挨拶に行く。博論の審査では彼のコメントがいちばん厳しかったが、なんとなくそうなりそうなのはわかっていて審査員も受入教員もお願いした。博論を書き終わってまず思ったのは、哲学をいちから勉強したいということだった。これまで王道の「哲学科」的なものとは所属の面でも書き方の面でも距離を取ってきたが、これからは語学も含めそういうアプローチでも自分なりのやり方を見つけたい。江川先生ほど哲学史的な抑圧から遠い人もいないだろうし。博士課程に入るときに平倉さん——彼は先生と言うと嫌がるので——のところに行くことにしたのも、「指導」してもらいたいというより、近くで見てれば何か彼と違うことができるんじゃないかと思ったからだし、今回もそういう動機だ。

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カテゴリー: 日記