4月12日

 昨晩「マシュマロ」という匿名の質問やメッセージを集められるサービスを使ってツイッターで返答した。30通くらい来てびっくりした。それに好きな小説、音楽、映画を聞く質問とか、どれも素朴な質問で面白かった。ひとつくらい賢しらな、要はお前の嫌いな奴を教えろと言っているような、ツイッター適応が行きすぎた質問も来るかなと思っていたんだけどそういうのはぜんぜんなかった。それにしても知らない人からの質問に答えて、個人サイトを立てて日記を書いて、いったい何年前のインターネットをやっているんだろう。この日記をやり始めてすぐ思い出したのは、高校くらいの頃に読んでいたいくつかの全く知らない人がやっているブログだ。そのなかでもイトーさんという人がやっていた、ポストロック、エレクトロニカ、ノイズを紹介するブログはいつも更新を楽しみにしていた。TortoiseのTNTを知ったのはそのブログで、黎明期のyoutubeでライブ映像を見て、HMVの海外盤まとめ買い割引で買った。当時は輸入のCDがいちばん安く音源を手に入れる手段だった。大阪に出てからはK2レコードという日本橋にあるとんでもない(ほんとにとんでもない)品揃えのレンタルCDショップに行って、くらくらしながら一度に20枚くらい借りていた。そうこうしているうちに定点観測するブログもなくなり、音楽はサブスクリプションになった。SNSのおかげで友達はできた。でも何かが失われたわけでもないのかもしれない。失われたと思わせることもプラットフォームのひとつの効果だろう。昨日のやり取りでそういうことを感じた。

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カテゴリー: 日記