4月27日

 中学の同級生5人ほどのLINEのグループで、そのなかのひとりの誕生日が祝われていた。何も言わずに閉じる。このあいだ東京でテレビの撮影をやっている友達からまだ横浜にいるんなら久しぶりに遊ぼうと連絡が来て、曖昧な返事をしたままにしている。彼ら——彼らは「彼」なんて言い方をしないが——いや、別の話をしよう。喫茶店を3軒渡り歩きながら近所をうろついていると軽トラにでもはねられたのかという感じの擦り傷を脚に負っている人をふたり見た。なぜかよくわからないがこの街の人はよく怪我をしている。いちど深夜に散歩していて寄ったコンビニで急に後ろから肩を叩かれ何かと思ったら一晩だけ泊めてくれないかと言われ申し訳ないが無理だと断った。顔から目を伏せると傷だらけの拳が見えた。2軒目の喫茶店で入ってきたおばあさんに威勢のいいおばあさんの店員がもうよくなったのと聞いていた。彼女はうんと言って席についてしばらく目を閉じていた。それを見ながらどういう思いがそこにあるんだろうと考えていた。

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カテゴリー: 日記