6月24日

 このところ寝付きが悪いわりに寝始めたらいつまでも寝てしまうので困っている。マインドフルネス的な瞑想の手法でボディスキャンというものがあって、体の部位をゆっくりと順番に意識していく。文字通り体で心をいっぱいにすることでもぞもぞと身を捩る思いなしを鎮めるのだけど、インストラクションの音声とかがないとすぐ気は散ってしまうし、布団のなかで動かない右手の指に順番に意識を向けているとアホらしくなってくる。もっと直接的なやり方はもうすでに寝ていると思い込むことだ。頭のなかでひたすらもう俺は寝ているんだと繰り返しながら緩む表情筋に、上下する胸に、ほらもうこれは寝てるでしょと思い込ませていく。聞こえる音をぜんぶ夢の背景にして。これですっと入れればいいが集中力が要るので長続きしない。昨夜思いついたのはボディスキャンの応用で、ゆっくりストレッチしているところをイメージするやり方だ。首、肩、腋、背中、股関節、腿。適切に力を抜きながら負荷を加える。もう少しでつま先に手が届きそうだ。痛気持ちよく筋が伸びている。息を吐く。ストレッチのときの力を抜きつつ入れる感覚は入眠に似ている。

投稿日:
カテゴリー: 日記