7月6日

 ここ3日くらい同じ段落で文章がスタックしていてつらい。こういうときに何をしているかというと、点滅するカーソルとにらめっこしながら頭をくしゃくしゃと掻いているわけではなく、ありとあらゆる手を尽くして原稿から逃げようとしていて、そうしてそわそわするほどに時間は無為に過ぎていき、過ぎていくほどに焦燥が推敲を食い破る。たんに怠惰なのか、ここまでの筋がよくないのか、引き受けるべき立場の深度を測りかねているのか、何かもっとすごいものを期待しているのか、ぜんぶ本当だしぜんぶ嘘だという感じがする。なんだかんだで放り投げることはなかったが、これまでも何度も同じことようなことはあった。こうして諦められた文章が無数にあるんだろうなと思う。本人にも何が原因かもわからず書き継がれなくなってしまった文章が。でも書ききられた文章も似たようなものかもしれない。そのとき書き手は何をしていて、読み手は何を読んでいるのか。

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カテゴリー: 日記