7月8日

 ちゃんと朝起きて、なんとなくみなとみらい方面に向かいながら喫茶店を3軒渡り歩いて作業をした。脱衣所に濡れた木を焼いたような匂いが立ち込めていて、これはサウナの匂いだと気づいた。リュックを開けると服屋の匂いがするし、雨が上がると川と海が混ざった匂いがする。ここ2日くらいで怒鳴っているおじさんを3人見た。何かが兆しているのか。たんにそれはそれ、これはこれなのか。ここまでの感じは今までなかったのだけどネズミが至るところでゴミを荒らしていて、雨の影と雲の区別がつかないほど一様にどんよりした背景にシャッターが閉まった横浜美術館は半端にレンダリングされた国会議事堂みたいに見える。戻ってくると横浜橋商店街はもう暗くなっていて、各店が床を流した塩素の匂いがした。いつもそこで寝ているおじさんが今日も寝ていた。

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カテゴリー: 日記