7月16日

 昼。換気扇の下で煙草を吸いながら窓を開けたら急に網戸がガタッと外れ、4階の高さからそのまま落ちてしまうところだったが咄嗟にキャッチした。手を伸ばしたときに窓枠で腰を打った。外れたことよりキャッチできたことに驚きつつ窓枠を傾けて部屋の中に入れて立てかけた。煙草を消して嵌めなおそうと上から嵌めたり下から嵌めたりするがうまくいかない。外れて手が一瞬離れたときの冷やっとした感じが残っている。いちど落ち着いて上下のレールを確認すると下側に小さな滑車がふたつついていて、それが引っ掛かるようだ。押すと引っ込むが手を離すと重さで出てくるようになっている。上下反対にして立てかけて、長いセロテープの接着面を内側に折り込んだもので前面から背面にかけて滑車を抑え、剥がしやすいように端だけ折った別のテープでその両端を貼り付ける。上からそっと嵌めなおすと下側もサッシに収まった。テープを剥がして引っ張るときれいに抜き取ることができた。気づくと汗だくでどれだけ時間が経ったのかもわからない。外れた網戸を嵌めたということの行き場のなさと、その内実のフィジカルな濃さのギャップに戸惑いを感じた。こういうことってある気がする。

投稿日:
カテゴリー: 日記