【お知らせ】『美術手帖』の絵画論と『webちくま』の読書エッセイ

 お知らせも使わなければと思い。サイトを始めた頃は9割以上ツイッターからのアクセスだったけど、最近はブラウザから直接来てくれる人も増えているのでこのサイトだけでまとまった情報が見られるようにしておいたほうがいいだろう。

 ということで最近書いたものがふたつ。ひとつめは『美術手帖』8月号に書いた「ジャンルは何のために?——絵画の場合」という絵画論。千葉正也、ロザリンド・クラウス、本山ゆかりを取り上げて絵画とその外の接面について考えた文章です。出て数週間経つけどまったく評判を聞かない。読んでほしいとしか言えないのが歯痒いですが。

 ふたつめは今日公開されたwebちくまの読書エッセイ。このサイトで書いている日記のスピンオフ的なかたちで滝口悠生の『長い一日』という長編について書いています。支離滅裂とは言わないまでも低徊気味の文章で、こういう成り立ち方もあるのかと書いてみて新鮮でした。記事も小説もぜひ読んでみてください。

 総じて、単発の仕事でちくちくやっていれば何かやっている風になるのも今年いっぱい持つかどうかだなあと思う。去年も博論を書き上げるのに苦労したけど、今年はそれを本にするのに費やされることになるだろう。2年も人に見えないところでひとつのものを仕上げるのは結構大変だ。多作な人を見て焦ったりする。手軽にアテンションを稼げそうな話題がごろごろ転がっている。そういうのを無視して日記を書いていると今度はノンポリでアンニュイな「そういう人」みたいになっているんじゃないかという気もしてくる。まあやるしかないのだ。 JUST DO IT. 馬鹿にできない言葉だ。