9月21日

2ヶ月くらいちまちまやっていて、ここ3日くらいでガッと進めた翻訳の担当している1章ぶんが終わった。大変だった。見たら28000字もある。およそ自分はこんな書き方をしないという文章で訳しにくかった。主張の型が4つくらいに固定されていて、それがA, B, C, D, A, C, D, B, C, A, D… となかばランダムに繰り返しながらとにかくたくさん術語が放り込まれる。友達の友達は友達で敵の友達は敵みたいな感じで概念どうしの関係を新しい概念の説明に使って、これ自体は哲学研究をするうえで必要な頭の使い方だと思うのだけど、あんまりそればっかりなのでやきもきしながら訳していた。でも一文一文訳すのには大変だけどふつうに読むぶんにはこれくらいの冗長性がちょうどいいのかもしれない。書くときにこれはまだるっこしいなあと思っていても時間が経って読み返すと速すぎてびっくりすることもある。書きやすいように書いて読みやすいように読めばいいと思うが、訳しやすいように訳していいかはその判断自体訳すことの一部なので難しいところだ。書いたり読んだりも一歩踏み込めば結局そういうことになるが。

デスクがなくなったらデスクワークも無くなるんだろうかと考えていた。座面が40センチで机が70センチ。

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カテゴリー: 日記