11月1日

黒嵜さんが東京に遊びに来ていて、昨日(11月1日)の夕方から他の友達も集まって新宿でいまだに朝まで開いていて煙草が吸える珈琲貴族エジンバラに行ったり花園神社に行ったりして話して、始発で彼と横浜に戻って横浜駅近くのスーパー銭湯でお風呂に入って、僕の家で3時間くらい寝て、また彼と話して、いま(2日の夕方5時)彼が京都に帰って行った。友達でいることがいかに難しいかという話をしたりした。ホモソーシャル的な集まりへの拒否感はよく言われるし、僕もいわゆる体育会系の集団は嫌いだが、他方でそこで生まれるいびつさがホモソーシャルを維持するために払われるコストだということもよくわかる。たとえば『あの子は貴族』という、経済状況に差のあるふたりの女性の友達関係を扱った映画がこないだ公開されていたが、男社会であればこれは問題になりえない。金があるほうが先輩風を吹かして奢って、金がないほうが弟分的にかわいがられながら生意気を言うという吉本的なフォーマットで済む話だからだ。逆に言えば女性にとって社会的ポジションをまたいだ友人関係がどれくらい物珍しいかということがここに現れている。僕らの友人のあいだに経済的社会的な大きな差があるわけでもないし、所属先が共通しているわけでもないので、友達であり続けるためには酒も飲まずに(飲めないのだが)とにかく長時間喋りまくったり、みんなで旅行に行ったり、ときおり一緒に何か作ったりしないと、とたんにそれぞれの生活上の必要性に閉じこもったり、あるいは集まっても「業界」を相手取った愚痴を言い合うくらいしか一緒にいる理由がなくなってしまう。われわれはそれを恐れているということを確認した。

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カテゴリー: 日記