11月20日

昔からよく暇潰しにネットで服を見る。決まったセレクトショップの通販サイトを見たり、そのとき気になるブランドのラインナップを見たりする。今日はキャップで有名なニューエラのアパレルをチェックしていた。キャップはもうクリシェで、自動的にパーカーとスウェットパンツとナイキのバスケットシューズという組み合わせが思い浮かぶ。これはこれでひとつのコスプレとして楽しめそうではあるが、僕っぽくないし、そもそもキャップなんてかぶりたくない。アパレルのほうはキャップほどヤンキー的なものとして記号化されていないし、ラフでスポーティな感じを普段着ているものに組み合わせて、でも「ニューエラ」であるというくらいがいいんじゃないかと思った。数年前からスウェットパンツ——いまや出していないブランドのほうが珍しい——の履き方をぼんやり考えては諦めていたので、その線でもニューエラはちょうどいい気がした。でも実際見てみるとやっぱりスウェットはスウェットだなあと思って冷めてしまった。服を見ているとよくこういう気分になる。見ているものがたんなる記号になってしまうと同時に、自分が不恰好な土くれになってしまったような気分になる。

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カテゴリー: 日記