日記の続き#12

博士論文を書籍化するための改稿をやっていて、今日その第二章がやっと(やっと)終わった。この章はいずれもベルクソン研究の延長線上で映像論に取り組んでいるドゥルーズとエリー・デューリングの比較を扱っていて、2016年秋の表象文化論学会(青山学院大学だったっけ。くろそーと今村さんとろばとさんがわざわざ聴きに来てくれて、そのとき初めてひふみさんと話した。いぬのせなか座の山本さん、鈴木さんや大岩雄典さんと会ったのもそのときが最初だった気がする。三浦哲哉さんが喫煙所でああいう思い切った発表がいいよねと言ってくださったのを覚えている。それにしても6年前とは!)で発表したものがいちおうの初出になっている。それを紀要論文として書きなおし、博論に組み込むにあたってさらに書きなおし、今回できたものはしたがって4つめのバージョンということになる。そのつど決して小さくない改稿をして、6年かけてやっと本の1章ぶんになったわけで、我がことながら途方もないことだなと思う。自分はそういう途方もなさに付き合えるのだとわかったことは、とても大きな収穫かもしれない。