1月25日

 起きた。焼きそばを作るのを失敗する夢だった。ソースを入れるのを忘れて、これは塩焼きそばだと言って、後からソースで味変するんだと言い訳していた。

 それでこないだ見た夢を思い出した。大阪にいた頃のアパートを出る。西に向かって橋を渡る。左に折れて、森に挟まれた坂道を抜ければ海がある感じがする。自転車に乗っている。海がべつに見に行くようなものではなく、暗いコンビナートしか見えないことに思い至って、引き返すことにする。Uターンしているのを、コンビナートから帰宅しているらしい東南アジア系の男に不思議そうな目で見られ居心地が悪い感じがする。大したことは起こらないが悪夢だった。

 大阪では庄内という街に住んでいて、なかなかにダウナーな街だった。豊中市の南側にあり、北にある千里ニュータウンでの再開発のときに建てられたのだろういわゆる「文化住宅」がたくさん——とはいえ震災で多くが倒壊したらしいが——残っていて、夕方になると洗面器を持って銭湯に向かう老人をよく見かけた。夜中には、アパートの目の前の道端に、東南アジア系の男たち5, 6人が、真冬も真夏も座り込んで、しかし互いに喋るわけではなく、それぞれイヤホンをして誰かとビデオ通話をしていた。

 真っ暗な道だしさすがにちょっと怖いなと思いながら通っていたのだけど、その顔ぶれが少しずつ入れ替わっていくのに気づいて、彼らは出稼ぎで来ていて、おそらく何人かで決して広くはない文化住宅のひとつの部屋に住んでいて、夜中、つまり彼らの母国の8時だか9時だかくらいに家族や友人と通話しようとすると、寝ている仲間の邪魔になるのでわざわざ外に出て、しかしファミレスなどに行くこともできずにいるんだろうと思い至った。それからは彼らの前を通りがかるたびに、どうか気まずく思ったりしないでほしいなと思っていた。