8月19日

 昼頃に起きたら英語のエッセイの翻訳というよくわからない仕事の依頼が来ていた。送られた原稿をざっと読んで僕じゃなくてもいいなと思った。洗濯を回して掃除機をかけて、恐縮ですがお引き受けできかねますという返事を書いて送った。美術系の人はよくわからない仕事を振りがちだ。そういうときはだいたい、実作者に対する理論家としてではなく、準−作家的な位置づけで扱ってくれているんだと思うんだけど、そういうのは信頼関係がないと難しいことだ。あるいは今回はたんに、出典作家のテクストを僕が翻訳することで文脈に厚みが出るといういかにも現代美術っぽい手口なのかもしれない。でもそんなのフックにもなんにもならない。いずれにしてもノーだ。思い出していたらだんだん暗い気持ちになってきてしまった。

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カテゴリー: 日記