12月14日

夜に、また寝て起きたら日記を書くのかと思うと暗い気持ちになった。決まった内容があるわけでもない、とうぜんお金にもならない、1年と決めていなければおよそ続かなかった、しかし逆に言えば続いているのはそう決めたからということにすぎない、この日記が、ほとんど自罰とか自傷とかなのではないかと思えてきてしまう。私家版の刊行だって、これだけ書いて赤字で終わることをどこかで望んでいるんじゃないかという気がして怖い。セルフケアと自傷は紙一重だと思う。先日ネットの記事で、整体の祖である野口晴哉があるとき夜尿症の子供に手を当てて治療をしたらそれ以降その子供に盗癖が出るようになって、治療とは何かと悩んだという話を読んだ。精神分析家が舌舐めずりするのが聞こえてくるような話だ。僕はその子供のことがわかるような気がした。優雅な生活は最高の復讐であるという言葉があるが、なんということのない、それは生活への憎悪からの子供じみた敗走であり、憎悪のほうはそのスピードを燃料にしているのだ。

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カテゴリー: 日記