日記の続き#79

昨日は大和田俊さんとのトークで東京造形大へ行った。桜木町駅から横浜線で1時間ほど北上して、相模原と八王子のあいだにある相原で降りる。スクールバスに乗って道路の両側を木々が覆う山道を抜けるとキャンパスがある。大和田さんは何か憔悴した様子で、喫煙所で話すと緊張して一睡もできなかったと言うので、ぜんぜん準備しないのに準備できてないと不安になっちゃうタイプですよねと言った。蓋を開けてみたら彼は100枚以上の写真を活動の時系列順にまとめて、言及するかもしれない文章をプリントアウトして配れるよう手配しており、本当に不安だったんだなと思った。前半は僕は話の交通整理に徹して、後半の彼自身まだどう展開するか迷っているであろうトピックについて、僕なりの考えを述べた。しばらくのあいだアーカイブが公開されているようなのでぜひ見てほしい。大和田さんと主催のCSLABのうらさん・池上さんと5人の学生とで相原駅前の居酒屋で打ち上げをした。大人数の、しかも大半が知らないひとの飲み会は本当に久しぶりだった。マスクをしていないハタチくらいの男女が向かいに並んで座っていて、知らないひとの顔を久しぶりに近くで見るのと、こんなに若い人が大学生なのかとびっくりしたのとで、とても不思議な気持ちになった。僕はふだん人の顔を見て話すのが苦手なのだが、あらためて人の顔ってこんなに刻々と変わるものなのかと驚いてまじまじと見てしまった。