日記の続き#179

もう「日記の続き」に移ってから半年も経つ。いまだにこの名前には煮えきらなさを感じている。日記的な実践にプラスアルファの企画性をもたせるのはとても難しい。内実のある見込みがあるのならそれをわざわざ日付でバラバラにする必要はない。でもそういう見込みがないと漫然と日ごとの切れ目に価値を預けてしまう。そういう押し引きがある。そういう押し引きがあるということのなかでやっていくべきだと思う。

YouTubeを開いたら長州力がアントニオ猪木の葬式に行った話をしている動画があってなんとなく開いてみると、半ズボンをはいてソファに座った長州の日焼けしたゴツい脚を仰角に煽るような奇妙なアングルで、彼はなぜか板チョコをパキパキと割って食べながら話している。熱海からタクシーで行ったとか訥々とそういう話をしばらくして、おれ会長の話しながらチョコ食べてるよ、口の中甘くしないと喋れないんだよ、と呟いた。聞き手は終始ほとんど相づちすら打てずにいたが、それは相づちすら打てないような話だからで、老人にしかできないそういう話し方があると思った。