日記の続き#201

道ばたに田原俊彦の写真に「ロマンスでいいじゃない」と書かれたコンサートのポスターがあって、その底抜けのエンターテイメントに励まされるような気持ちになった。こないだもトークの前に、ロバート秋山が博多のクリスマスマーケットの営業で「都か区か」を歌っているのを見て元気を出した。地方の、客席もなく出店に囲まれた舞台で屈託なくパフォーマンスをしていてこういう人は本当に偉いなと思った。

アークティック・モンキーズの新しいアルバムが出てここ数日聴いている。ファーストアルバムは2006年で、僕が14歳のときだ。ロックで言えばニルヴァーナ、ソニック・ユース、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドと時代を急降下するなかにあって、アークティック・モンキーズは唯一と言っていいくらい、この若さは僕の若さでもあると思えた、それから一緒に歳を取っている感じがするバンドかもしれない。アレックス・ターナーが長髪になったくらいからアルバム2枚ぶんくらい聴かなくなっていたが、今回のアルバムはほとんどナショナルズやアラバマ・シェイクスみたいなしっとりした曲ばかりで、本当に大人になってしまったんだと思って、ファーストアルバムのA Certain Romanceを1曲リピートで聴き返しながら帰った。