日記の続き#211

横浜市営地下鉄が見たことないくらい混んでいた。祝日だからだろうか。だとしてもこんなに混んでいるのは見たことがない。京浜東北線は踏切の非常ボタンが押されて10分ほど停止して、前に立ってつり革を持っている中年の男のTシャツがズレ上がってボクサーパンツが丸見えになっていた。パンツもズボンも迷彩柄で、隣に立っている男はスニーカーとリュックが迷彩柄だった。すり切れて白い生地が露出した合皮のスリングバッグ、ボタンを開けたチェックのコットンシャツ、「これは何色だ」と思われるのを避けるために選ばれたような濁った色のインナー。

ニコチンのガムを禁煙のためではなく煙草が吸えない場面をやり過ごすために噛むことを “unsmoking” と呼ぶことにした。