日記の続き#244

普段使う鞄をトートバッグに変えて数週間が経った。手に持って歩くと体が振られて重心が体の外に移る感じが楽しい。リュックはほとんど服で、トートバッグはかすかに犬だ。肩に掛ける場合左肩に掛けたほうが具合がいいのは骨格の歪みによるのだろうか。歪みを助長しないように右肩で持ってみるが落ち着かない。いつものコンビニでいつもの炭酸水を買うのにも、左肩に掛けていれば左手で冷蔵庫のドアを左に向かって引っ張って、そのまま右半身を滑り込ませながら屈んで一番下の列のペットボトルを取ることができるのだが、右肩に掛けると左手でドアを開けて、お尻でドアを押さえながら屈んで左手で取る必要がある(掛けている側を傾けると紐がずり落ちる)。左肩掛けはスマホをズボンの右ポケットに、煙草とライターを左ポケットに入れる習慣ともくっついており、右肩掛けにすると左手で右ポケットのスマホを取ることになる。『モロイ』の石しゃぶりの話みたいだ。そうやっていくつかの組み合わせのあいだで身をよじらせながら生きている。