日記の続き#257

昨日は一昨夜の夜更かしと今日の早起きのあいだにすりつぶされたようにあっという間に終わったので今日起きてからの話。しばらく前から妻に健康診断を受けてくれと言われていて、そのたびにはぐらかし続けていたのだが今度病院に行くときについでに予約を入れるからと言われて行くことになった。10時間前から何も食べられないから昨夜は早めに寝て、8時に起きて白湯だけ飲んで近所の病院まで歩く。古い小さい病院で、床は木調のタイル、受付の台は墓石のような灰色のテクスチャだ。保険証を渡すと血圧を測ってくれと言われ、機械からプリントされた結果を渡すとトイレで採尿をしてくれと言われた。万事このように勝手にやる感じなのだろうか。カップに名前を書いてくれと言われたのだがトイレにペンがなく、ペンがありませんと言うとそっちじゃなくてこっちのトイレだと言われた。採尿をしたら25mlくらいしかなくて、不安になってその場で「検尿 量」と検索すると25mlあれば十分だと書いてあった。ようやく看護師が出てきて身長と体重を計って血を採った。レントゲン室は家だったら応接間になりそうな位置にあって、ベッドの上にある機械に背を向けて壁に張り付く。壁には戸棚が付いていて、観音開きの扉の片方に学校に寄贈された鏡でしか見ないような書体で「未撮影」、もう片方に「撮影済」と書かれている。アスベストを吸うような仕事はしていないかと聞かれる。看護師が医者を呼びに行って、見えない医者が息を吸えと言ってシャッター(?)を切った。問診を待つソファからは診察室と受付の裏側が同時に見渡せる。棚に収まらないカルテが床の段ボール箱に入れられている。診察室は下痢の若者が触診される段になってやっとカーテンが引かれた。気になるところはないかと聞かれたのでないと言うと、1週間後には結果が出ているはずなのでそっちから電話をするようにと言われた。はいと言って帰った。