日記の続き#258

10日ほど前から博論本の書き方を変えてみている。章単位でファイルを分けているWordで書き継いでいるとすでに書いたものを引きずって歩いているようで辛くなってくる。いちどすべての原稿をリッチテキストに変換してScrivenerのドラフトに移設して節ごとに分割し、執筆中の節以外をブラインドできるようにするのだが、これでもすでに書いているものの堅さに圧されてしまう。第4章第4節と第5節のブリッジになる部分を書いているのだが、一文書くごとに当該の節の文章をすべてスキャンしなおさなければならないような重苦しさがある。リサーチ欄に日付をタイトルにした文書を立項して、そこに粗いプロットと原稿のあいだのような文章を箇条書きで書いてみると楽な感じがして、作業メモの延長のように書けばいいのかもしれないと思う。日付をタイトルにしたうえで、2000字ほどのブロックを3日ほどかけて育てる。それができたと思ったら、接続は気にせずに別のブロックを立項しまた3日ほどかけて育てる。そうしてようやく懸案のブリッジができた。これをドラフトに移植して継ぎ目を均すのはまた大変な気もするが、ともかく。2年経ってやっと日記を本業(?)に役立てられるようになったのだ。