日記の続き#278

こんどやる日記ワークショップの概要文を書かなきゃいけないのだが、細かい内容が定まらずどうにも取りかかれずにいる。15人ほどの参加者に3ヶ月間日記を書いてもらって、そのうちに2、3週間にいちど集まって全5回のワークショップをする。ワークショップの難しいところは、ワークショップ的な安易な楽しさにどこまで寄りかかるかということだと思う。他人の日記を自分なりに書き換えるとか、複数人でひとつの日記を作るとか、誰かが撮った写真をもとに日記を書くとか、出来事の順序を入れ替えるとか、三人称に書き換えるとか、やれば楽しそうな実験はすぐに思いつく。しかしどうしてもこの、楽しそうということが引っかかってしまう。一方で日記をひたすら書き継ぐこと自体はべつに楽しいことではないし、他方でワークショップ的な行き場のない楽しさに何か意地悪をしてやりたい気持ちもある。そもそも日記なんて集まってどうこうするものでもなく、それぞれ勝手にやればいいのだ。それぞれ勝手にやればいいということの厳しさに向き合うことがゴールになるといいのかもしれない。