7月6日

風邪で頭がぼーっとするので、家で本を読んでいた。ここのところTwitterは閲覧できるツイートに上限が設けられ、次はどのSNSにするべきなのかという話題で持ちきりになっている。そこにMetaが作ったThreadsというアプリが出てきて、僕もアカウントを作ってみたのだが、メインのフィードがあらかじめおすすめで埋め尽くされており、厳密なタイムラインもなく、フォローの意味もない。そのくせインターフェースはTwitterそっくりで、よくない未来のTwitterみたいだ。フォローとタイムラインという概念が同時に骨抜きにされ、好みと広告は区別できなくなる。誰に向かってつぶやいているのかわからないので、「Twitterのパクリやんけ」とか「誰だ、君たち」とかつぶやいていると、雑踏に向かってつぶやく狂人になったような気持ちになる。自分のつぶやきがメインのフィードに流れないということも大きいかもしれない。自分がフォローしているひとたちのツイートと自分のツイートがひとつのタイムラインを作ること、それはおままごと的な小世界を作ることだった。ポスト「フォロー」のSNSには大きな世界の幻影とそこからの疎外しかないのかもしれない。

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カテゴリー: 日記