5月12日

「思考にとって第一のもの、それは不法侵入であり、暴力であり、それはまた敵であって、何ものも知への愛=哲学philosophieを仮定することなく、一切は知への嫌悪misosophieから始まる。思考されるものの相対的な必然性に居座るために、思考をあてにするなどということはやめよう。反対に、思考するという行為の、また思考するという受苦=受動の絶対的な必然性を引き起こし、しっかりと立たせるために、思考するという行為を強制するものとの出会いの偶然性をあてにしよう。真の批判の条件と真の創造の条件とは同じものだ。おのれ自身を前提とするような思考のイメージの破壊と、思考自体における思考するという行為の発生とは同じものなのだ。」
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』、上巻372頁

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カテゴリー: 日記