7月9日

シットとシッポの収録を終え、事務所を出て外苑前駅まで戻る。駅の交差点の角に煙草を売る酒屋さんがあって、その軒先はふんわり喫煙可になっている。禁煙中なので煙草が手元になく、初めて店のなかに入ると、棚はほとんど空っぽで、薄暗く、カウンターに座る40代がらみの男にキャメルの5ミリのメンソールはありますかと聴くと、ないと言われる。店の外に出ると、外から直接煙草が買える、いまはもう閉めきられた窓のとことにアメリカンスピリットのパッケージが掲示されており、店内に戻ってアメスピならありますかと聞くと、自販機にあるものしかないと言いながらカウンターから出てきた。店外の自販機にタスポをかざす。僕が財布から1000円札を出し差し込み口に入れていると彼は立ち去り、旧札を持って戻ってきた。それでようやくアメスピの5ミリのミントとビックのライターを買うことができて、直射日光を浴びながら火をつけた。初めて吸う銘柄で、ミントはメンソールとはまた別のものらしく、舌先にうっすら甘い味がした。

いろいろ思うところあり、日記のサブスクをやめて無料公開することにした。ちょうど収録でも話したのだが、ひとりで完結するプロジェクトでお金をもらっていると、小さな焦燥感や小さな申し訳なさでなんだか体が縮こまっていく感じがする。日記なんて、文章それ自体はわざわざ買うようなものではないし、たとえばそれが本になったりして複数のひとが関わって初めてプロダクトと呼べるものになるのだと思う(日記に限った話でもないかもしれない)。今後はここでは購買・講読したひとだけが読めるというかたちはやめて無料公開にして、気が向いた方だけギブアンドギブの投げ銭をしてもらうための箱を設置しようと思う。

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カテゴリー: 日記