シットとシッポを始めたときから荘子くんが勧めてくれていた『ミゼリコルディア』をまだ上映しているところがあると知って観に行くことにする。ツイッターでエゴサをしていて、「福尾匠がいくら勧められてもぜんぜん観ない『ミゼリコルディア』を観にきた」というツイートがあって知った。観に行くとつぶやくと「ついに!」という反応があって、映画を観るだけのことに謎のレバレッジが生まれているのが面白いと思った。逆蓮實重彦だ。
それで、妻も誘って、池袋の新文芸坐の夜の上映に向かった。池袋は僕も彼女も馴染みがなく、食事できるちょうどいい店を探してうろうろ歩き回る。なぜ池袋なのにこんなに人が多いのか。結局TOHOシネマズが入っているビルの1階の、いつでも朝食のメニューが食べられるというコンセプトのニューヨーク発祥の店で、チーズオムレツとトーストを食べた。たしかにいつでも朝食のメニューが食べられるのは嬉しい。ベーコンも追加した。映画の感想はまたポッドキャストで話す。妻が池袋は嫌な感じだと言っていたので、イセザキモールもなかなかだよと言うと、イセザキモールはいいのだと言った。たしかにまあ、イセザキモールは下品なところにも芯から生きられた感じがあるが、池袋の下品さは浮ついている。