日記掲示板2

日記掲示板の投稿数が999件に達し、新規投稿ができなくなっていることに気づいたので新たに作りました(もしその間投稿できなかった人がいたらすみませんでした)。

ルールは同じで以下の通りです。
(1)以下のコメント欄に名前と内容だけを書く(アドレスは不要)
(2)名前は本名やどこかで使っているアカウント名ではなく、このサイトだけの通称を使用すること
(3)日記以外のものは雑談掲示板に投稿すること

ちょうど僕も1年続けた日記が終わって、新たに日記の続きを書き始めたところなので、みなさんもそれに並走するかたちで気軽に書き込んでいただければと思います。

2022/04/08 福尾

122件のコメント

  1. 家人の両親と久しぶりに会った。数年前から2人とも耳が遠く、食卓を一緒に囲んで会話をしても、2人はこちらの話し掛けに勘で答える感じになっていて、大事な要点については大声で伝えることになる。状況は悪化したように思う。今は補聴器の性能が良いらしいよと勧めるも、最早2人で暮らしていて、聞こえにくくても何も困らないと。ちょっと心配だと言っても、それほどではない思っているみたいで、無理強いする事でもないからそれ以上は言えない。
    長い時間ヘッドホンかイヤホンをしている息子に、耳が悪くなるからやめた方がいいって朝食の時に話していて、耳の中の器官の毛が抜けていってしまうらしいというトリビアから、そういえば鼻と耳は繋がってるよね、鼻にイヤホン挿して聴こえないかな?というくだらない話になった。ご馳走様して食器も運ばず部屋に戻ってしまった息子に小言を言おうと思ったら、食卓に戻ってきて、やってみたけど全く聴こえなかったと報告してくれた。可笑しい。
    昼は皆で歩いてお蕎麦屋さんへ向かう途中、足の遅いお義母さんと私が後ろからゆっくりついていく間、お喋りしようと思っても、私の発話は何も聞き取れないみたいで、寂しく感じて黙ってしまった。やり取りが成り立たなくても構わず大きな声で明るく喋るパワーが私には足りない気がした。ところが入店待ちで日陰のベンチに座ったお義母さんは、隣りの品のいいご婦人とお喋りが成り立っている。ああ、私の声がもわっと低いので聞き取れないんだな、高い声なら聴き取れるんだなってわかって、ちょっとほっとした。

  2. 朝起きて、1日遅れの誕生日メッセージを友人に書くのも含めて1時間くらい布団の中で過ごした。テレビを見ながらトーストを焼いて食べ、ストレッチをして汗をかき、シャワーを浴びて、洗濯をして、目薬を差して、歯を磨いて、昨晩途中まで見た映画の続きをノートPCで見て、前日の洗濯物を畳んで今日のを干して、掃除機をかけて、と、こうやって書き出しながら思い出してみると何かはしている。ぼんやり今日の日記を書こうと思った時点では、何もしてなかったのではないかというくらい、何もなかった。
    昼に素麺を茹でた。その頃からやっと、業務の返信をしたり、パソコン仕事をしたり、溜めてしまった郵便物を開封したり、スケジュールの相談をしたりと、仕事らしい仕事をした。けれど、こう書いてみると午前中の家事とたいして変わる内容ではないな。
    作業していて、昔、民俗資料室の見学に招待された時のことを思い出した。これは何に使うでしょう?と民具についての説明をクイズ形式で出してくれる時に、私は正解率が高くて、勘が良いな!くらいに思っていたけれど、芋を洗うみたいな食物にかかわる家事全般や、縫い物織物編み物周辺も手芸のレベルではあるけれどやったことあるし、なんやかやで道具の理が理解出来る経験を積んでいるからだったんだなと仮定してみる。そのあたりのシャドーワークは私の場合、そのまま表の仕事に出てきてて悪くはないなって、家事が嫌いだけど思えた。

  3. 蚊がね、ほんとにどこにでもいる。びっくりするくらいいる。便座に座った時、ふと右腿を見たら全然身に覚えのない刺され痕があって、全然痒くなかったのにちょっとした思い付きでいっちょ掻いてみるかと思って掻いたら案の定痒くなってしまった。変な好奇心につきあわなきゃよかった。ゴキブリも嫌いだけど、あれは不潔なだけで刺さないから、そういう意味では蚤のほうが嫌い。以前野良猫を保護したとき、蚤が部屋で繁殖してしまってそれはもうひどいことになったことがあった。どれくらいひどかったかというと、置いていたコンビニのアイスコーヒーの中に、蓋してあったにもかかわらず蚤の死骸が浮かんでたくらいだった。あいつらは産卵と孵化のスピードが異様に早いし、潰してもアウトだし飛ぶし、目に見えないしでもう四方から狙われているような気がして狂いそうだった。ゴキブリはいいな、でかくて見えるし刺さないし、と謎にゴキブリの株の上がったのが去年の夏。今年は上がった分だけきれいに下がって、道で出会っても普通に嫌な顔をする。今日は死んでるやつと生きてるやつ、一匹ずつ遭遇した。

  4. 朝起きたら瞼がパンパンに腫れていた。最初は昨晩飲んだ酒のせいで浮腫んだのかな?くらいに思っていたら、全然良くならなくて、鏡で見たら赤く腫れ上がって目が開いてなかった。あまりにひどいので家族に言われて眼科へ行くことにした。
    検索して近所にある眼科医を見つけて向かうと、あれ?過去に来たことがあった病院だった。診察券失念してて持ってこなかった旨を伝えると、2年前にいらしていますねと、問診票の記入をあらためて求められた。医院は大きく新しくて綺麗で、受付に3人、視力検査の部屋には4人看護師がいて、受付の奥にも何人か居そうだけど、患者は私だけだった。
    診察室に入ると医師はすぐに合点がいったようで、機器越しに眼の様子は確認したけれど、初見の診断で間違いないと飲み薬と点眼薬を処方してくれた。いわゆるアレルギーによる腫れで、自然に治る程度のものだけれど処方出しておくとのこと。
    子供の頃は何故かよく眼科に行った。ヘルペスと結膜炎で長期通院した時は、まだ地下鉄が通ってなくて路線バスに乗り、終点駅のひとつ手前で降りる。小学生だったけど1人で通ってて、少し大人びた気分だった。病院はいつもとても混んでいて、広い診察室には診療台(椅子)が4つあって、医師は2〜3人居た。当時は薬瓶から眼球を洗う勢いで目薬さされまくりで、頬に押し当てられたステンレスのカップで溢れた目薬が受けられる。最後に細いガラス棒で半透明の軟膏を眼の下瞼に塗られて、暫く視界が粘っこくボヤけるのが常だった。今の診療は話をして処方されるだけで少し物足りない。昔の医者の仕事はもっと職人みたいで、スピーディーでパッケージされた個性的な動きが見事だったな。
    抑揚のない診療から薬局での薬の受け取りまでをコンパクトに済ませ、空っぽの駐車場から帰ってくるのに1時間かからなかった。
    今はもうだいぶいい。1日2回の点眼の指示だけど、もっとさしたい。

  5. 昨日朝読んだ雑誌の中に、ある人の(日記のような)ノートに普通なら「乱れ飛んでいる」と書くであろう部分が、「(涙が)なだれ飛んでいる」になっていて、激しく揺れる印象が強く伝わってくるという指摘がされていた。
    文章を書いていて、普通の言い回しがしっくり来なくて、普通とは違う書き方をしたい時があるなと思った。言葉が体や心にフィットしなくて、抵抗したくなる時。その逆もあって、なにかとても気に入ってしまった言葉がいつも自分にくっついていて、何でもかんでもその容器に放り込んでは、チャックを閉めて、空気を抜き、簡易にフィットさせてしまうこともあるなと反省した。
    明日娘が夏祭りに合わせて帰ってくる。使う予定の寝袋を何年かぶりに引っ張り出してきて干した。大人用が2つあった筈なのに、ピンクの方が見当たらない。子供用の黄色いクマのプーさん柄の小さいのも干した。

  6. 友人とは話題にしにくい話がある。
    親との不仲の話だ。
    自分の友人たちは実家ぐらしだったり、年に2回はちゃんと顔をみせたりと親とは良好な関係を築けているようなので、ここで自分が親に対する負の感情を話題に出すときっと悲しい気持ちになる。それは心苦しい。
    けれど、最近親戚が集まる機会があり当然親とも久しぶりに顔を合わせたのだが、以降気持ちの悪い感覚が残り続けていてどうにも消えないので払拭するべく日記を書くに至る。
    ところで親と不仲と言っても父親の方だけだ。母とは良好な関係である。
    そもそも父親との関係は元は良くも悪くもなかった。いや、どちらかといえば悪いと形容すべき関係ではあると思うけれども。
    父親が家にいる間は触れてはいけないもののようになるべく関わらぬようにする。自分には兄弟がいるが、彼らも同様にしていた。
    ある日明確に父親とはもう口をきかぬようにしようと決意する出来事があった。
    進学のため家を出る予定が近かったのもあり、以降現在までほとんど口をきいていない。
    そして家を出たあとはわずらわしさもなど忘れてそれはもうのびのびと過ごした。
    ひたすらいると邪魔だな、という気持ちぐらいしかなかったので当然父親に対する関心などなく、向こうもそうだと思っていた。
    しかし、数年前からそうではないことが判明した。
    自分が働き始め、関わった成果物が世に出るとその仕事を親戚に見せまくっているというのだ。
    そのときの仕事の内容は血のつながった人間にはだれにも教えていない。
    己のやっている仕事は大したものではないけれど、実名で活動しているので検索すると出てきはする。要するに彼は自ら調べ辿り着いたのだ。
    これがその辺に転がっている物語なら、もしかすると心温まる話として描かれるかもしれない。
    だが、てっきり向こうも特に自分に関心などないだろうと思い生きてきたものだから突然あらわになった父親から自分への関心に対し、かつて感じたことのない気持ち悪さを覚えた。その事実に気付いた瞬間は吐き気をもこらえるほどだった。
    おそらくストーカー被害にあう人はこんな気持ちなのではなかろうかと想像する。
    しばらくすれば関心など薄まるだろうと考え、なるべく触れず今に至るまでひたすらに彼が己に対する関心をなくすことを望み続けてきた。
    そして先日、事実が発覚してから会うのは初めてだったのだが、そのときの気分は想像以上に気持ちの悪いものだった。より生々しく明確な気持ち悪さだった。
    その場はめでたいものであったのだが、そのことが話題にのぼるたび気持ち悪さも思い出し、しばらくそれと奮闘するはめになるのだ。
    発覚してまだ3年ほどだがもう耐えられそうにないと感じている。

    突然現れたうえ楽しい話ではなくて申し訳ない。

  7. 間が空いてしまって、どうやって日記を書いていたのか忘れてしまった。
    今朝起きると喉が痛くて心配だった。イソジンうがい薬で丁寧にうがいをした。イソジンの味は子供の頃から好き。何度か検温するも、35℃台のこともあるくらいに低温。
    沸かし直したつもりになってたお風呂に入ったら温水プールくらいの水温だった。追い焚きをしながら、水から茹でられる食物はこんなかな?と少し不穏な気分を味わう。
    数日前から難しくて読み進むことのできない本を、一日一段落読むことに決めたら、一段落分気が済むように読み進めることができた。段落頭に今日の日付を書き込んだ。ここ数日うまく回っていなかった状況に、リズムが生まれた感じがした。
    寝る前にうがいをした。もう喉が痛くなくなっていてほっとしている。

  8. 朝起きたら天気が悪く、少し身体がだるい。昨日一昨日と久しぶりだけど割とキツめのヨガをやったせいか、もうすぐ筋肉痛になる予感がする。
    twitterに半世紀前の記憶を思い出したと書いている人がいて、私の半世紀前は記憶は未だないなと思い、そういえば最初の記憶をはっきりと覚えているという話を月曜日にzoomでの雑談のタイミングで男の子がしていたのを思い出した。私のは2歳頃かな、お父さんとボール遊びをしている記憶が最初と思っていたのだけれど、後に全くその時と同じシーンの写真をアルバムに見つけて、あ、写真を見てそれが記憶だと刷り込まれてたかもと今は疑っている。
    今朝少し早めに目が覚めてトイレに行って戻ってくる時に、見た夢のシーンが断片的によぎった。よく知った女性が本を書いたらしいとわかるシーンと、そのこととは関係ないとわかっている状態で、オレンジ色の書物が出てきた。どちらも私と深い関わりがあるって私にはわかっている夢だけど、目覚めた私にはどちらも全く心当たりのないものだった。もう少し思い出せたら良いのだけど、よく知っているはずのことを全く思い出せないもどかしさが残る。けれど、そんなのいつものことだなと思って忘れた。

  9. 昨晩眠りについてのちに、食器がガチャガチャンと落下する音で目が覚めた。成り行きで夕食後の食器を洗ってくれることになっていた息子が、もう深夜の時間に洗い上げカゴに積み上げている食器を落とした音だった。急に起こされて半分寝てるような私は珍しいくらいに酷く不機嫌で、小言を言いながら隣で食器を拭いた。自分がとにかく不機嫌で、布団に戻ってもとても嫌な気分で、このまま眠りに入ることに抵抗して何か考えようかと思ったところまでで眠りに落ちた。
    昨日は使われるかもわからない段階の画像のレタッチを延々と。今回の仕事は前回の仕事に比べてトラブル続きで、といってもここで言うトラブルは私の仕事場内だけで生じていることで、前回はすんなり行ったところが今回はそうは行かない。でもそういうのにはすっかり打たれ強くなっていたのだけれど、大詰めの段階でいい加減挫けそうになっている。
    今朝、思っていたより天気が良くて、風に冷たさが混じっていて、昨晩の不機嫌さは消えていた。

  10. 昨日ははじめましての人数人と話をしていて、私以外の人の話は噛み合っているのに、私だけ違う所から話をするみたいになって暫くどうしたら良いのかわからなかった。後半距離を埋めることができて楽しかったから良かったけれど、前提になる話をするのをすっ飛ばしてるからだなと今日になって気がついて、ただイメージを投げるだけでは駄目で、一段づつステップを積み上げるように説明しないとなんだなと思った。けれども多分、何かを目にしたり読んだり聞いた時に、それに対応するものとして思いつくものが飛躍していることに自分で気づけてないんだと思う。まあ、これは自分がそうだと思う以上に誰でもそうなのかもしれない。他の人の飛躍に私も気づいてないのだろうし、飛躍と言えるほど遠くないものでさえ、私は見落としてるのかもしれない。それは困難であり、本当は面白いところなのだろう。
    今日は朝早くに家人を仕事に送ってから異様なほどにのんびりしている。空白の時間があっという間になくなってしまった。
    洗濯機を3回回した。最近のファストファッションの服は手洗いマークが多くてちょっと腹立たしい。
    お風呂を早めに洗った。早めに入る。

  11. 彼といると、物が壊れた時に運命だと思い、出会った人や起きた出来事に必然性を感じたり、ぜんぶ予想されてたことなんだと思う。今日も電話していると、大変なことが起きた!地元の友人が殺されたらしい。と彼が言って、そう言ったことに対して、そのこと自体がこの電話での会話のために予め用意されていた出来事のように感じる。「統一教会」のニュースをテレビで見たり、それに関することをTwitterで読む。カルトには近づくな、干渉するな、なぜならばうんぬんかんぬんという文言を読んで、まったく彼に当てはまってしまうなと思いながら、彼はカルトそのものだなと1人でおもう。恋とはそういうものなのかもしれないが、彼はあまりにも人をコントロールしようとする。そしてその手の内まで明かしてしまう。カルトというのはだいたいカルトの顔をしていないらしい。

  12. 7/15金
    夜、コンビニに印刷に行って、カップルが少し先にいていいなと思い、二人がコンビニに入るのが見えて、後から入って印刷を終えてから顔を見るために棚の奥の方まで行って、それから外に出るとまたカップルが歩いていた。雨が上がっていてひんやりする。毎日安倍元首相銃撃事件のニュースの動画を見ている。今日は2週間くらい続いた仕事がひと段落したので昼寝してみた。知り合いに「安倍ちゃんの国葬に反対?」と聞いてみると「どっちでもいい」と返事があり、「こういうこと考えてるヒマがあったら恋人づくりに全力で取り組んだほうがいいね」と言った。

  13. 毎日書くのは大変だけど、毎日書かないと、どのタイミングにいつのことを書いたらいいのかよくわからなくなる。
    今日は午後から腰を据えて読まねばならない本を手に、中央図書館の自習室に行った。斜め前の席に高齢女性が、足元に新聞紙を敷いて、その上で靴を脱いだ白靴下の足をモゾモゾさせていて、異様な光景だった。あまり見ないようにしたからうろ覚えだけれど、着ていた服は薄いピンクか白に紅い斑らの模様があって、長い白髪を結い上げて、うなじのおくれ毛がなんともだらしなくなる一歩手前の乱れ方で雰囲気があり、こうやって思い出しながら書いてみると、幽霊か何かだったのではないかと思えてくる。
    本の主旨だけでなく、枝葉の内容まで私に直接関わりのあることばかり書かれているように感じられて、面白くて考え込んでしまい、なかなか進まない。そうこうしているうちに、滅多に連絡くれることのないYちゃん(ちゃんと言ってもオッサン、と言っても私と3つ違い)からLINEが入って、Sさんが来てる!と。慌てて勉強道具を片付けて、近所のギャラリーに向かう。Sさんとはもう3年は会ってなかったと思う。最近見かけないと各所で話題になっていた人。1人でよく低い山に入り、人を避けるから道なき道を行って、茶を沸かしてぼーっとして帰ってくるが主な時間の過ごし方という。引きこもってると噂されてたけど、ずっと山には行っていたそう。私も殆どぼーっとしてますよ、というと、何言ってるの、ちゃんとかたちつくってるじゃん!とつっこまれた。何故か私のことを好きでいてくれて、私は心底それが嬉しい。2時間ばかり、そこに展示してある作品についてなどお喋りしながら過ごした。会期末にも来る、一杯くらい飲みたいなと話したけど、本当に現れるかは風まかせだなと思う。
    暗くなってザーっと雨が降り、止んだところで帰路についた。

  14.  深夜にクッキーを焼いた。小麦粉も目分量だし、砂糖も目分量だし、バターに至っては無塩のやつですらない。そもそも料理しないやつの家に無塩バターなんて常備されてない。室温にもわざわざ戻したりしない。粉類に賽の目切りにしたバターを放り込んで、揉んで、そぼろ状になったら牛乳を加えてまとめて焼く。成形もしないので、雨上がりのグランドに点在する水たまり群みたいな大小さまざまな大きさの固形になる。それも、そのまま焼く。天板も買ってないので、オーブンシートの上にそのまま適当に並べて、四角い庫内に入れる。赤い光が充満するオーブンのなかで回ったり回らなかったりするクッキーを時々横目で見たり見なかったりしながら、適当にパソコンをいじる。元首相が死んで、犯人の動機とか憲法との関連とかいろいろ明らかになってるみたいだけど、明日は相変わらず早番なので、どっちかっていうとそっちのほうが心配。起きられんのかな。父親が在日っていう立場で30年くらい生きてきた自分にとって、排外主義の高まりは無関係ではないんだろうけど、まあでもべつに10年前くらいからひしひしと折に触れて恐怖は横にずっとあったから今更驚けって言われてもねってどこか他人事でいる。日本の公教育しか受けてないから韓国語喋れないいし、中身ほぼ日本人だけど、この名字で生きてるだけで殺されても、そんなに驚かない。それまでに沢山たのしいこととか、生きててよかったと思う一瞬一瞬があればもうそれでいい。思いのほか、クッキーはうまく仕上がっていて、明日の昼休みに同僚に一枚あげてもいいかなと思いながらふとんにはいった。

  15. 昨日は印刷仕事の修正稿の作業を急ぎで済ませた。細かな修正箇所でそれほど多くないけれど、文字が送られて位置が変わると、自分のコントロール外のことが起きるのではと心配になって目を通し、別の間違いを見つけるなど。
    別件の依頼は、先方が想像するとただ今あるものを拡大するだけだけれど、ちょっとデータの大きさ上無理があって、仕上がりが保証できない旨伝えるも、ちゃんとわかってくれているかわからない。
    夜、数人でのオンラインの読書会。カメラをオフにして声だけが聞こえている。論理学のところで数学の難しい話が出てきて、皆で調べてもよくわからない。そこから各々イメージできる事象を発言するも、元ネタが曖昧ゆえ大きく話がブレる。何について話しているのか、どこが関連してるのか、そのことをどう捉えているのか、技術的な知識も補足しながら、各々の夢想した何かをなんとか見ようとしている感じがした。質感や、空間的な図像が見えることを期待している自分がいた。

  16. 昨日は、朝テレビ見ていてハズキルーペのCMやってて「日本製だからね」っていう舘ひろしのセリフに、他アジア諸国製品を下に見るような印象を受け取って嫌悪する気持ちがいつもあって、昨日はそれが奇妙に思えた。あのCMの作り自体が気に食わない訳だけれど、いちいち目くじら立てると狭いところに入り込む気がして建て付けを変える。
    選挙に1人で行けば良いのに、家人と行こうと思って短い仕事の帰りを待っていた。うっかりすると忘れてしまいそうでソワソワしていた。久しぶりに投票所になっている子の母校に入り、小学校がずっと円環的に1年生から6年生をぐるぐる回ってるんだなって、小さくなった下駄箱を見て感じた。

  17. 昨日は元首相が演説中に銃で撃たれるという衝撃的な事件について、お昼を食べながらテレビで見てた。これこのままつい情報を追ってしまってもいい事ないと思い、午後は一昨日の日記についての福尾さんと鈴木さんの対談を見ながら仕事をして過ごした。時々手を止めて巻き戻して見たりもした。とても面白い内容だった。
    オウムの幹部が刺された時は、大学出て実家に戻ってて家族と一緒に晩御飯を食べながらテレビを見ていた。サティアン一斉捜索その前後の頃は、家を出てもう一度大学の近辺に下宿していて、作品を作りながらテレビを見ていた。9.11の時は、まだ小さかった娘を寝かしつけてからテレビで見ていた。東日本大震災の時は、パート先のプレハブの2階の制作室にいて、普段はつけない小さなテレビで職場の人と見ていた。仕事を中断して保育園と小学校に迎えに行ったほうがいいということに暫く思い至らずに、迎えに行ったら最後の方だった。
    テレビで流れる大きな出来事の映像が付箋のように目印になって、その日のことを覚えてる。昨日は私が目にしていた画面が、2人の青年が特徴的な大きな本棚の前で話している映像だったから、少し違うように思い出されるのかもしれないなと想像して、ちょっとほっとした。

  18. 昨日、通販で買ったラベンダーのアロマオイルが届いた。
    家に、もうだいぶ前からフナムシみたいな小さくて薄っぺらくて素早い虫を見かけることがあって、何だろうと気になっていた。「フナムシ 家」で検索してみたら「紙魚」と書いて「シミ」と読む名前の虫だという(ここで「シミ」と入力してちゃんと変換された)。紙を食べる虫の一種らしい。この名前といい、紙や本を食べるということをこうして文字で書いてみると、ちょっとイメージが膨らんで、好きになってしまいそうだけれど、実物を思い出すとだいぶ気味が悪い虫なのだ。
    ラベンダーの香りが苦手だというので、私もあまり好きではないけれどアロマオイルを買ってみた。素焼きの玩具(小さなブロック)を小さな絵皿に乗せてオイルを染み込ませ、本棚に置いた。はじめはもったりとした甘い香りだったけれど、夜その部屋へ行ってみたら、爽やかな香りに変化していた。好きになれそう。

  19.  生まれて初めて免許の更新以外で警察署に行った。ネット通販で詐欺に遭ったのだ。少しずつ立て替えられてきれいになっていく公共施設にあって、警察署は50年前から変わらずそこにあるような建物だった。暗くて狭い階段を、ガタイのよい警察官たちに背中を押されるように上がって、3階にある生活安全課に向かった。対応してくれた警察官はそれほどガタイのよくない物腰の柔らかい男性だった。消費者センターに電話したときに、振込先銀行に連絡して振り込め詐欺救済法の手続きをすることと、居住地の警察署に届け出ることを勧められて来ましたと伝えた。ひととおり話を聞いてくれて、海外サイトで詐欺を行われている場合は日本の警察では捜査ができないことが多いと言われた。Aguseというサーバの位置情報の検索サイトで詐欺が行われたサイトを調べてくれて、やっぱり海外のサーバですね、とスマートフォンの画面に表示された知らないローマ字の地名の地図を見せてくれた。捜査が及ばない可能性が高いとのことで受理はしてもらえなかったが、振込先の銀行から警察に届けたか聞かれたらこの番号を伝えてくださいと言われ、10何桁かある番号を教えてくれた。庁舎を出て駐車場を歩いていると、昼休みに職場の空調のない階段で消費者センターに電話したときの蒸し暑さはだいぶ落ち着いていて、いくぶんか涼しくなった風が吹いていた。

  20. 一昨日は、テーブルの散らかりを日記に書きながら恥ずかしくなって、書き終わったらすぐに片付けようと思ったけれど、変な臍曲がり気分が生じて、放置して寝た。片付けたい気持ちをスッと萎ませると、テーブル上の情報が一瞬にして圧縮されたみたいに感じて気にならなくなった。
    昨日は朝起きてテーブル見て片付けを始めた。スイッチが入ってしまい、キッチンもキッチンの出窓もきれいにして、壁とステンレスが接していてるコーキング剤のところには、汚れ防止のマスキングテープを貼った。洗面所では出しっぱなしだった砥石をしまい、パレットをしまい、流しをクレンザーで磨いた。枯れた小さな植木と古いタオルを捨てて、洗濯機周辺と床を水拭きした。重い腰を上げて掃除をしてみるとあっという間だった。コツコツとやればいいのだけれど。
    久しぶりに息子に誘われて公園でキャッチボールした。久しぶり過ぎて、最初の一球受けたら、グローブの中の小指の骨に衝撃が響いてヤバいと思い、小指を薬指の穴に一緒に入れた。何球かやりとりしたらコツが戻ってきた。調子に乗って腕から指の先まで力を通すと後で筋肉や筋が痛くなりそうと思い、力を逃すように投げる。そうするとコントロールが難しい。子は背が高くなったので、腕の振りの遠心力が単純に大きくなって、運動不足なのに球が強かった。

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