10月27日

なんだかここ3日くらい日記にうまく取りかかれない。ばらばらとイメージは浮かぶのだが、それを頭のなかで文章にしたとたんに味気なく感じられて、エディタを開くまでに時間がかかる。ここまでやってきて波があることはわかっていることは救いだ。『ノルウェイの森』を英語で通して読んでから、外国語の文章のほうが読んでいて落ち着くということもあるかもしれない。いまは邦訳が絶版で高騰しているフーコーの『安全、領土、人口』をいい加減観念して原書で少しずつ読んでいる。すごく久しぶりに読書ノートも取りながら読んでいて、ゆっくりだけど楽しい。日本語だとわかりすぎてしまうし、その「わかる」も書き手としての手つきのバリエーションや言外の配慮として処理している感じがあり——わかるわあというやつだ——書き手−読み手というよりも書き手−書き手の関係になってしまう。外国語の文章と日本語の詩をメインに読んだりするといいのかもしれない。書いてみると思わぬところに転がった。やはり素直に書くのが大事。

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カテゴリー: 日記