2月1日

 起きたら午前3時。起き抜けに吸ったら煙草が切れたのでコンビニに行く。台風の前みたいに風が強くて空気が湿っていて、ぜんぜん寒くない。煙草と、たいして飲みたいわけではないがセブンカフェのコーヒーを買う。たいして美味しいわけではないが買ってしまう。セブンのコーヒーはなぜか、飲むといつも車でどこかに行く途中に寄って飲んでいるみたいな気分になる。

 2016年の夏、茨城であった県北芸術祭の準備を手伝いに行っていて、使われていない山奥の民家に1ヶ月間住み込んで、車がないとどこにも行けない地元と似たような場所で、車のないスタッフやアーティストや物を運んだり、会場になる廃校や何かの鍵を開けたり閉めたりしていた。毎日数十キロ走っていて、あのときがいちばん集中的に車の運転をしていた。どんどん飛ばしても誰もいない。そのときも毎晩セブンに寄ってコーヒーを飲んでいた。

 こないだ大和田俊に会ったとき彼が車が欲しいという話をしていた。確かに車で遊ぶ方が楽しいだろうな、特に今はお店もすぐ閉まるしと思った。みんな田舎みたいな遊び方になるのかもしれない。

 学部生の頃はまだ地元の友達としょっちゅう遊んでいた。誰かが親から借りてきた車に乗り合わせて、福山の海岸沿いにある、銭湯と映画館とパチンコ屋とカラオケとボーリング場とフードコートがくっついた、24時間営業の「コロナワールド」によく行っていた。駐車場からは狭い海を挟んで、JFEのコンビナートの煙突から炎が上がっているのが見えた。

 

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カテゴリー: 日記