12月31日

座談会の後編が夜に公開された。5年10年スパンで大事なことがいろいろ話せたと思うのだけど、大晦日の夜に読んでくれる人も少ないだろうし、また日を置いて宣伝したい。昼からずっと配信チケットを買ったRIZINを見ていて、普段格闘技を見ない彼女も結局最後まで真剣に見ていた。そういえば菊地成孔は『あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ』というゼロ年代のK-1、PRIDEを論じた本を出していたけど、読んでみたら面白いかもしれない。実家では大晦日に格闘技を見る習慣がなかったのでその頃のことについてはアンディ・フグの踵落としとか、ボブ・サップと曙の凡戦とか、断片的な醒めた記憶しかない。さらにそういえば、アンディ・フグが白血病で亡くなったというニュースを聞いたとき、確か新聞を読んだ父がその話をしたのだが、藁がいっぱいに敷かれた馬小屋の写真が新聞に載っていて、白血病になると馬小屋で死ぬんだと思った。没年を確認すると僕が8歳のときだ。藁の上で悶え苦しむアンディ・フグのイメージと白血病という言葉の繋がりが解除されたのはたぶん、『世界の中心で愛を叫ぶ』が流行った、僕が中学に上がった頃くらいだと思う。

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カテゴリー: 日記