日記の続き#196

また京都。昼ご飯を食べる時間がなくてキャンパスの隣のファミマでウィダーインゼリーを買って食べて、授業が終わるともう6時半で、同じファミマで千葉さんと1本煙草を吸って別れた。疲れてバスを待つのが面倒なのでタクシーで円町駅まで出て、京都駅で弁当を買って逃げるように新幹線に乗る。売り切れた駅弁が多く、あまり気の進まないチキン南蛮弁当にしたのだが、席に座ってちっちゃいテーブルでちっちゃくなりながら冷たいチキン南蛮を食べていると悲しくなってきた。ロクにご飯も食べずに京都に直行・直帰する悲しみでもあるが、これは教師に固有の悲しみでもあるかもしれないと思った。自分が培ってきたものが、無感動な土壌に吸い込まれてしまうような。新横浜駅の外の喫煙所で煙草を吸っているとミズノのサッカースパイクを履いたおじいさんがシケモクを探しに来た。黒のモレリア。僕も履いていた。それを見て少し元気になった。帰ると妻に何を食べたかと聞かれ、チキン南蛮弁当だと言うといいなあと言われた。