日記の続き#209

最近筋トレの情報をYouTubeで見ていて、ステロイド使用歴のあるひとの話は話半分に聞くようにしている——それにしても彼らには独特の哀愁がある——のだが、山本義徳は品があって見やすいのでよく見ている。痩せ気味でなかなか筋肉が付かないという質問に対して彼がそういう「外胚葉型」の人は日常の動作でカロリーをあまり消費しないほうがいいので、普段からちゃきちゃき動かずになるべくゆっくり動くようにするといいと言っていてそんな馬鹿なと思った。

1年くらい前に、日本の大学で博士を取った中国の映画研究者から『眼がスクリーンになるとき』を翻訳したいというメールが来て、僕はなんとも言えないからフィルムアート社に問い合わせてくれと言って、中国側の版元すら見つけていない状態だったので流れるのだろうなと思っていたら、フィルムアートから連絡があってこれこれの条件でよければ書類にサインして送ってほしいということだった。版元の出版ラインナップや中国の現代思想事情を調べたいのだが中国のインターネットがぜんぜんわからない。翻訳・版元の質が気になるような気もするし、どうでもいいような気もする。まあこれだけいろいろ頑張ってくれたのだから任せようと思う。