日記の続き#231

朝9時半に家を出て京都に向かって、夜9時半に帰ってきた。なるべく行程をタイトにしたがそれでも12時間かかるのだと思うとぞっとする。行きの新幹線でプラトン『パイドロス』を読み終わって、帰りの新幹線は貯まったポイントでグリーン車に乗って寝た。急いで帰ったのは10時からワールドカップの日本対ドイツ戦があるからで、可動式のアームが付いた作業机のモニターをぐっとソファのほうに向けて即席のお茶の間を作って妻と一緒に観戦した。ワールドカップで日本がドイツに勝つなんて思ってもみなかったが、それと同じくらい、自分がまたこうして子供のときのように「家庭」にいて、ワールドカップを見ているのだということが不思議だった。