日記の続き#256

最後までなんだかよくわからなかったので帰ってから妻に改めて確認したのだが、代々木にある妻の親戚の家で開かれたクリスマスパーティに行った。確認したのは誰がどういう関係なのかということで、家は妻の従姉妹夫婦の家で小さい娘がおり、そこに伯母夫婦と、そのもうひとりの息子(妻の従兄弟)夫婦と小さい娘、そしてわれわれふたりの都合10人が集まっていた。親戚が代々木に住んでいてそこに集まるということがすでに異次元の体験なわけだが、結婚したらいつの間にか芋づる式に親戚が増えているというのも妙な話だ。妻の従姉妹の夫と従兄弟は血が繋がっていないのが信じられないくらい似ていて、ふたりとも横と後ろの生え際を刈り上げて長髪をくくった同じ髪型で髭の形まで一緒なのでそれが混乱を助長した。一方はナイキに勤めていて他方はパーソナルのトレーニングジムを開いているらしい。そういえば村上春樹の小説でも、義理の家族がよく微妙な立ち位置で出てくる。いちばん目立つのは『ねじまき鳥クロニクル』のワタヤノボルだが、『スプートニクの恋人』では主人公は義父にバーの経営を任される。短編の「ファミリー・アフェア」は妹が婚約相手を連れてくる話だった。そんなことを考えながら、子供が誰かからもらったポケモンのドールハウスを代わりに組み立てていた。