日記の続き#272

美保関にある神社に初詣に行く。妻の両親の車の後部座席に座って、このような息子的なポジションにいるだけでそれがひとの家族であってもある程度落ち着けることに静かな驚きを感じていた。港から少し歩いて坂を上ったところにある神社に参って、灯台に移動する。東には湾を挟んで境港と大山が、ちょうど晴れ間にさしかかって北には隠岐の島が見える。かつては西は福岡、東は新潟と繋がる主要な港だったのだと聞く。ときおり両親のスマホが同時に鳴って、義理の姉からのLINEが来ているのだと気づく。妻も普段家族のグループチャットで何かやりとりしている。息子らしく後部座席に乗るのはできても、グループチャットはできないなと思う。