12月17日

普段あまりこういうことは書かないが、いまの言論の世界は本当におかしいと思う。他人の良心の呵責や劣等感につけ込むフォーマットが知として流通している。僕はとにかく、批評でも哲学でもなんでもいいが、言葉を使ってものを考えることは「面白い」のだということを、それが知として単離できずにどこまでいってもおのおのの生の地べたにくっついていることの厳しさとセットで伝えていきたい。でもそれはものすごく普通のことだ。どうしてこんなに普通のことにこれほど慎重さと勇気が要るのか。腹を立てている。

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カテゴリー: 日記