2月5日

 夏。いつものセブンから出ると、むっとする熱気とともに爆音でヒッピホップが聞こえてきた。目の前に乗り付けたトラックから南米系の男ふたりが降り、入れ替わりで店内に入っていった。荷台には解体された足場が載っている。ひとりは短髪で、もうひとりはジャック・スパロウのように頭にタオルを巻いていた。キーが刺さったまま窓の開けられた車からまだ聞こえてくる音楽を聴きながら信号を待っていた。音楽は地元のものなんだろう。

 今日。同じ信号を待っているときにそのふたりのトラックが通り過ぎて行った気がした。

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カテゴリー: 日記