3月14日

 外に出て煙草を吸って携帯灰皿を開けると見知らぬフィルターが2, 3本入っていてなぜかどきっとしたがすぐ五月女さんのものだと思い出した。このあいだ髪を切ったあと彼と友人ふたりと中目黒のジビエのお店に行った。おとなしいメンバーだし誰も酒を飲まないので静かな会だった。葡萄ジュースにハーブやスパイス、種類によっては昆布やたまり醤油まで入っている凝ったノンアルコール飲料を飲んだ。美味しいけどこれでボトル5000円くらい出してるんだろうかと思うと、上品な酒飲みの価格感覚をインストールできていない下戸には厳しいなと思う。まあこういうときに料理も含めこういう贅沢ができて楽しかった。ひとしきり鴨、鹿、猪のグリルを食べて店の人に煙草外で吸っていいですかと聞くと申し訳なさそうに出てすぐの高架下のところまで行ってくれと言っていた。店先で吸ったらクレームが来たりするんだろうか。こんなに誰もいないのにと思いながら吸っていると誰かに名前を呼ばれ、名前が呼ばれているなと思いながらぼおっとしていると五月女さんだった。店に戻るときにこれ使ってくださいと灰皿を差し出した。

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カテゴリー: 日記