11月12日

中目黒で服屋を見て歩いていると古本屋があって、『日の移ろい』という島尾敏雄の日記が2000円で、まあいいかと思ってレジに持っていくと『続 日の移ろい』とセットでむしろ安かった。鬱のなか文芸誌の編集者に日記でいいから書いてくれと言われて書かれたものらしい。日記本は否応なく影響を受けそうで読まないようにしていたのだが、装丁もカッコいいし、ここで買わなかったら一生読まないだろうなと思ったから買った。

昨日のトラブルは結局残念な結果に収束した。友人がひとり、しばらく仕事から離れることになった。僕の仕事に具体的な目的が生まれたわけだと思ってむしろやる気が出た。僕は彼がいられないような場所を「批評」とか言ってありがたがるつもりはまったくないし、今後は彼がいつ戻る気になってもいいような、戻りたいと思うような場所を確保するために面白い批評を書いていきたい。

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カテゴリー: 日記