日記の続き#249

朝までモロッコ対ポルトガル、フランス対イングランドの試合を見ていて、やっと寝たら11時くらいにインターホンで起こされた。アパートの入口ではなくいきなり部屋のドアのチャイムが鳴ったので妻がいぶかしがっていたのだが火災報知器の定期チェックの人だった。とりあえず部屋着を羽織ると先端に何かカップ状の機械がついた長い棒を持った女と年上の男が小さくなりながら入ってきて、天井についている報知器ひとつひとつをそのカップで覆って回る。男がスニーカーを手に持って部屋を横切ってベランダに出て行く。いちいち後ろを着いていくのも変だし、立っていればいいのか座っていればいいのかわからず、寝ぼけたまま妻と部屋の真ん中で立ち尽くしていた。