日記の続き#306

珈琲館はめずらしくひとがまばらだ。5章の冒頭を組み立てようと思ってworkflowyを開くと、去年の9月に思いつきでプロットを書いていたことに気がついた。助かるという気持ちと、4章を仕上げるのに結局3ヶ月もかかったのだという絶望とが一緒によぎった。ともかく順調に進んだのでよかった。

パラニュークの新刊と『サバイバー』を読み終わって、今度はエルヴェ・ル・テリエの『異常(アノマリー)』を読んだ。周期的にこうしてとにかくストーリーに引きずり込まれるノワールものをまとめて読みたくなる。『異常』はフランスで100万部も売れたらしく、しかもル・テリエはウリポのリーダーらしく、これは日本で言えば円城塔がセカイ系小説を書いて200万部売れるくらいの変なことだ。もっとそういうことがあってもいいと思う。とはいえ内容はあんまり面白くなかった。