9月10日

思えば、今年の夏は、アームウォーマーの夏であった。僕は極端な寒がりで、冷房が強いところにいると手と足が冷えて体が縮こまってしまう。それで、以前から夏はユニクロの小さく折りたためるナイロンパーカーを持ち歩いていたのだが、あるときふと腕だけ温めればよいのではないかと思い、ワッフル生地の白いアームウォーマーを買った。そこからは、そもそも冷房のないACAC滞在の期間は別にして、家でも珈琲館でもドトールでもアームウォーマーを着けていた。ぱっと見長袖のTシャツを下に着ているだけにも見えるし、ナイロンパーカーよりずっと持ち歩きやすい。しかしそうすると、そもそも僕に半袖Tシャツは必要なのかという話にもなってくる。

博論本最終章の進捗は3598字(前日比+1238)。20万字ほど書いてきたものを2000字で振り返り、犯罪的な横暴だと恐ろしくなる。たぶん次は「ポスト構造主義」の自分なりの定義について3000字くらいで書くことになるだろう。ますます恐ろしい。でもやんなきゃしょうがないのだ。それは学的な義務というより古くさいケジメに近く、自分を見切ってしまうことの切なさと享楽がある。

投稿日:
カテゴリー: 日記