9月17日

近所の神社ができて350年とからしく、昨日から地区に分かれて神輿が回っている。家のすぐ外から石が坂を転がり弾けるような囃子の音色に押し出されるように家を出て見ると、停まった神輿のまわりではっぴを着て足袋をはいたひとたちがたむろしており、太鼓、笛、鉦が退屈な犬たちのように互いをつつきあっている。誰かの「地元」としてこの街が機能してもいることに不思議な感じがしながら珈琲館に向かう。客が天井に大きな蜘蛛がいるのを見つけて、マスターが靴を脱いで腰の高さのパテーションに足をかけて、布巾で掴まえる。よく取れますねえと客が言うと、僕も大嫌いですよ、制服を着てるとできるんですと言った。

進捗は13640字(前日比+1462)。何年も頭のなかをぐるぐるとしていたものがやっと書けている。

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カテゴリー: 日記