12月9日

「言葉と物」が載っている『群像』が届いて、日が当たるテーブルの上で写真を撮ってツイートする。ぱらぱらとめくってみるが、もう書いてしまったものなので腰を据えて読む気にもなれない。珈琲館で博論本の最後の節の続きを書く。昨日デザイナーと話して、なんだかもう、これは自分だけのものではないのだ、これはもう「プロダクト」なのだと思えるようになったからなのか、不思議と筆が軽い。ここから先はもう、自分を追い詰めることはたんなるわがままなのだ。僕は昔からそういうところがある。つまり、人前に立ってやるほうが気が楽というか、それによってその手前にある「僕は本当は……」という自意識を裏切ってしまうことの自傷性に変なこだわりがあるというか、そういうところがある。

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カテゴリー: 日記