1月24日

横浜駅で2回目の整体。何ヶ月かぶりにパソコンを持たずに出かける。鞄が軽い。最初に力を抜いて座ったときの姿勢を見てもらうと、こないだ施術の前にチェックしたときより自然に骨盤が立っている。次回の予約をして街に出て、五番街にある煙草が吸える喫茶店に入る。ここはコーヒーが苦くて濃いだけでおいしくはないのだと気付いてから何年か来ていなかった。日記を書くのにパソコンがないのに気付いてスマホを取り出すと昨日送った原稿について編集者からメールが来ていて、そのままGmailのアプリ上でファイルをタップして、註が消えて行間が詰まりフォントもデフォルトのもので表示されるその小さい文字の原稿を夢中で読み返していて、隣のおじいさん3人組の誰かが言った「高浜虚子ってあの有名な名前のひとか」という奇妙な冗語法で意識を引き戻される。コーヒーも水ももうなくなっていて、貧しい形式で読む5万字の原稿に思いのほか集中してそれだけでひと仕事したような気分になって、店を出てジョイナスの地下にあるスンドゥブの店に入った。右手でスプーンを持って左手で日記を書いて、Don Don Downという下品な古着屋に久しぶりに寄ってみた。ギャルソンの縮絨ウールのパンツを履いてみたかったが、面倒なのと、やっぱり店内放送がうるさいのですぐに出て、高島屋の地下で晩ご飯のサラダとおこわを買って帰った。

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カテゴリー: 日記