1月29日

月曜日。授業は逃げのワークショップ回だったので楽だった。帰って夜まで寝て、真夜中にシェアバイクで馬車道のジムに行った。しっかりストレッチをして、ゆっくり20分走って、4種目ウェイトをする。行きに見たバス停の椅子に奇妙に傾いた姿勢で座ったホームレスが、帰りも同じ姿勢で座っていた。関内側の飲み屋街では揃いの赤いベンチコートを着たガールズバーのキャッチが3人横並びになって、スーツを着た男の話を聞いていた。

春から実入りが厳しくなるので、何か自分でやろうかなと考えている。すぐできるのはオンラインのレクチャーだ。『差異と反復』の第3章や、あるいは『知の考古学』の「言表を定義する」のところとか、チャプター単位の解説を全5回くらいずつで、通しで2万円くらいの料金でやるといいかもしれない。まだら状というか、バラ売りというか、名付けが難しいが、チャプター単位で精読するのはいいと思う。『差異と反復』第3章でいえばそれだけで「超越論的経験論」のなんたるかもわかるし、ドゥルーズの哲学観も明示されているし、カントやデカルトとの対立図式もあり、読書会的なものと概説的なもののいいとこどりができそうだ。実際、いくつかちゃんと読めるチャプターさえあれば、現代思想のコアとおおよその哲学史の流れはつかめる。ぜんぶちゃんと読むべしというのは、専門家がテクストを人質に取っているだけだ。大学とオルタナティブスクールの両方でやってみて、単純にお金のことで考えればひとりでやったほうがいいなと思うところもあり、やるなら単発ではなくちゃんと全体の名前をつけて、ネット上だけでも場所を作ってやったほうがいいだろう。誰か呼ぶときは僕が教えてもらいたいことを教えてくれるひとを呼びたい。原稿の壁打ちにも使えるし、こちらが壁になる場も作ってもいいかもしれない。とりあえず名前とドメインが要る。名前が難しい。僕ひとりの場所という感じはあってほしいが、僕の名前は使いたくない。

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カテゴリー: 日記