3月8日

夜中から朝まで黒嵜さんと電話。『非美学』のゲラを渡していて、序論と第1章についてコメントしてもらう。彼のコメントのしかたは独特で、読むプロセスにおいて強いられる負荷と、あとでそれが回収されることによる報酬のリズム、キャッシュとそのリフレッシュのリズムを実況するように話してくれる。それが乱れるのは、負荷の宛先に不信が生まれたり、断言がこれまでの話のパッケージとしてなされているのか、これからの話のためのとりあえずの置き石としてなされているのかわからなくなったりするときだ。そういうリズムはなかなか自分で書きながらコントロールできるものではない。校正からの指摘でかえってどういうフレームに定位してなおしていくべきか迷子になっていたのでとても助かった。友達の話、ふたりでやりたいことの話。続きはまた来週と約束する。

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カテゴリー: 日記