3月11日

アパートの周りに足場が張り巡らされていて、速い雲が横切ったようにときおり作業員の影が部屋を渡る。デエビゴを飲み始めてからどうしてか薬を飲む前から夜になると眠たくなるようになり、そのままの勢いで薬を飲んで朝起きる。デエビゴは眠たくする薬ではなく眠たくなくなくする薬だということだが、いままで夜中起きていたのは、眠たくなっていなかったからではなく、眠たくなっていたのだがそれを紛らわせていたのかもしれない。朝起きると、時間がたくさんある。だからしばらく作業をして、それから風呂に入って朝ご飯を食べて、また作業をする。そうすると昼頃になって、これまで日記を書いていたような時間になり、いま、12時58分、日記を書いている。これはちょっとした革命で、昼過ぎに昨日の日記を書くというここ3年の習慣と朝起きるという新たな習慣(になるといいが)が組み合わさると、まだ日記を書いておらず、昨日から今日になっていない時間を、そのまま仕事に使えるのだ。これまで昼に起きてから日記を書くまで今日が始まらない気がして、同時にまだ始めたくない気がして、ぐずぐずした時間だったが、仕事は昨日でも今日でもない時間にやればいいのだ。

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カテゴリー: 日記